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Posted by 小雪空蝉 on  | 

アニメ『コードギアス・反逆のルルーシュ』

――世界に反逆する。


コードギアス 反逆のルルーシュ 5.1ch Blu-ray Box



憎む。

憎悪。

殺された、奪われた、許せない。

彼は憎悪を抱いていた。燃えさかるような、紅蓮の憎悪だ。


――何に?


世界に。世界を支配する王に。

敵は強い。相手は王だ。

闘うには無謀に過ぎる。


だが、知っていて尚、彼は挑む。

今はたった一人、ちっぽけな力しか無くとも挑む。


この世界を、ぶち壊すために。







珠玉のエンターテイメントと呼ぶに相応しい。

その顔は悪の顔。

主人公ルルーシュの為す『ピカレスクロマン』の物語。

コードギアス 反逆のルルーシュ第一期。


ご紹介させて頂きます。

@評価@

シナリオ(情報は精選されているかどうか):
キャラ(キャラクターは個性溢れるか。魅力的か):
ヒキ(次のシーン・ページを見たくなるか):10
世界観(話の独創性、その世界は独創性があるか):
リアリティ(設定、キャラの行動に綻びがなく、正しいか):

総合得点94点



あらすじ。

我々の住む世界とはまた少し異なる現在。
神聖ブリタニア帝国と呼ばれる巨大国家は各地を侵略し、多くを吸収その植民地としていた。
そして日本もまた同じく、ブリタニア帝国の侵略を受ける。
抗戦も虚しく、日本は『ナイトメア』と呼ばれる高機動兵器に為す術も無く敗戦し、ブリタニアの属国と化す。
『日本』という名前は取り上げられ、屈辱に塗れながらも属国としての象徴『イレブン(11)』の名を受け取ることになった。

そして敗戦国である日本、その焼け野原に立つ三人の子供があった。
一人は現首相の息子、枢木スザク。
そしてもう一人は盲目の少女であり、ブリタニア帝国が皇女の一人『ナナリー』
最後にその盲目のナナリーを担ぎ、歩く子供。
その眼差しには歳不相応のぎらついた怒りと憎しみが浮かぶ彼。
ブリタニア帝国が皇子、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだった。


そして時は過ぎ、身分を隠しながらもルルーシュは平穏な安穏とした高校生活を送っていた。
学校をサボり、退屈凌ぎに優賭けチェスで貴族から金を巻き上げるという、そんなつまらない日々。

そんなある日、彼は日本国復活を目指すテロリストたちの行動に巻き込まれ、その最中に一人の少女と出会う。
テロリストとそれを追う官憲たちの起こす悶着に巻き込まれながらも、ルルーシュは少女と共に懸命に渦中から逃げだそうとする。

だが官憲が追っていたのはテロリストたちではなかった。
その狙いはルルーシュと共にする少女だった。
秘密を知ったルルーシュは殺される。
官憲たちは問答無用にルルーシュに銃口を向けた。

自分の無力さと後悔にうちひしがれる中、彼の中で少女のもの思しき声が響いた。
「力が欲しいか?」

はんぎゃく


この後のお話の流れは簡単に言うと、仲間を集めて、国家権力をぶっ壊していく。という感じです。

かなり大ざっぱな説明ですが、大体そんな感じです。

そういうわけで主人公ルルーシュは人格的には良い奴なのですが、決して『正義』ではありません。

ダークヒーローのお話です。

ではより深く、このコードギアスの魅力について迫っていきましょう。



魅力①主人公ルルーシュの格好良さ

ルルーシュ
いつも悪そうな顔をして色々企んでいるルルーシュ君。

このお話、他の作品と比べてみても、主人公の出番が非常に多いです。
そりゃ主人公なんだから一番出番が多いのは当たり前、なのですが、それを差し引いても主人公の出番は多いと言って良いでしょう。劇中、彼が絡まない話は殆どありませんし、物語の発端や転機となる出来事も全て彼が仕掛け人になっています。
それに加えてルルーシュという名前はタイトルにも刻まれています。

そこからも分かる通り、このお話は紛れもなく主人公である彼、ルルーシュを追っている物語です。
ルルーシュが何を考え、何をするのか、何を為すのか。そういうお話なわけです。

それ故に、通常のお話以上に主人公要素の比重が高いです。
ルルーシュがつまらなければ話はつまらないし、ルルーシュが面白ければ話は面白い。

そして、ルルーシュというキャラクターは非常にセンセーショナルで面白く、格好良いのです。

まず第一にルルーシュの注目すべき特徴を挙げると、高校生とは思えない卓越した頭脳でしょう。
普段の賭けチェスから然り、彼はそのずば抜けた頭脳で、圧倒的な戦力差のある敵を罠に嵌めて勝利していきます。
戦力差にあぐらを掻いてルルーシュに挑むも、返り討ちにされていく様子。
その爽快感足るや言い表しようがありません。


またルルーシュはその性格に不遜なところがあり、少々不利になろうとも、わざと劇場的な展開を作りに行ったりします。(魅せプレイ的な)
それには登場人物たちもすっかり舞い上がらされてしまいますが、当然それを見ている私たち視聴者も高揚を禁じ得ないところ。
そういう華麗で自己主張の激しい振る舞いも彼の魅力のうちでしょう。

更にはダークヒーローらしいどす黒い野望をむき出しにしたりするシーンなど、厨二心を滅茶苦茶に刺激されます。
重ねて彼はその身分(王族であること)を隠すために常に仮面を付けて表舞台に立つのですが、自分を隠しつつ平気で学生生活とテロリスト生活を使い分けるところなんて、憧れそのものです。


また重要なルルーシュの要素として、彼は先述の少女から特殊な能力を与えられます。
その能力は『眼を見た相手に対し絶対遵守の命令を下せる』という強力無比なもの。
そして、その能力をルルーシュは視聴者の予想もしない使い方で用いて、敵・ブリタニア帝国を混乱させます。その様はまたまた痛快です。

しかし。
なり損ないの皇子が、人を従わせるだけの錫杖を手に入れ、王を殺そうとするというのは、何とも皮肉が効いているストーリーですね。



またそのルルーシュと対比するようなキャラクターとして『枢木スザク』がいます。
スザク


彼はルルーシュと真逆のような手段をとってブリタニアを変えようとします。
方や犯罪のような手段で、暴力という方法で、変化を促すルルーシュ。
方やブリタニア軍人となり、順当な手段でもってブリタニアの中から変えていこうとするスザク。

その二人の手法を見ると、いかにもスザクは『正義』という風で、スザクこそ『本当の』主人公に相応しく見えるのですが……。

ルルーシュとは幼少より親友であり、しかしながら立ち位置としては真逆であるが故に、ルルーシュの最悪の敵として幾度となく立ちはだかります。

彼は頭脳派のルルーシュとは違い、肉体派です。(ここも真逆)
その類い希な運動能力を生かし、ナイトメアの実験機である『ランスロット』に騎乗し、そのナイトメアと操縦能力を持ってしてルルーシュを追い詰めます。

親友でありながらも、最大の敵。
愛憎混じりながらもぶつかり合う二人の姿は、物語にドラマ性を加え、よりお話を盛り上がらせてくれるのです。


魅力②息も吐かせぬ緊張感の連続・それを生み出す精妙な構成

私が考える『面白い物語の持つ共通点』としてあるのが、『断続的な緊張感』という要素。

この物語はあらゆる方向から主人公ルルーシュを追い詰めていきます。
身分や姿がばれそうになること、負けそうになること、大切な妹に危害が加えられそうになること……。
常に主人公は綱渡りを続けているため、視聴者は片時も目を離せません。

たまに見かけてしまうあまり面白くないお話は退屈で、見ている最中に私なんか、傍らにある漫画を手に取ったりして、それを読む片手間に見てしまいます。
ですが、このコードギアスではそういうことは一切出来ませんでした。(わざとやってるわけではないですが)

数々の苦難を、その知恵と機転でルルーシュたちが乗り越えていく。

その度に物語の中に、ぐっ、と引き込まれ、没入度が上がっていきます。

お話と私たちとの距離がどんどん近づいていきます。
主人公、並びに他のキャラクターの感情が私たち視聴者の下へ迫ってくるのです。
キャラの危難には視聴者も息苦しくなり、キャラの不幸には共に涙を流し、キャラの幸せにはほっと微笑が浮かんでしまう。

つまり、感動するのです。


またその為の構成も実に考えられており、余計な情報は一切削ぎ落とされ、毎回毎回のお話に起伏があり、見所があるのです。とても丁寧な作りになっているのです。

故に何度見返しても楽しめる。

素晴らしいエンターテイメント作品として仕上がっているでしょう。


魅力3『成長の物語』

ルルーシュは王族です。
しかも世界の三分の一を支配するブリタニア帝国、その皇子なのです。

しかしながら彼は身分を隠すことを余儀なくされ、何でもないただの一高校生としての日常を過ごしています。
だから物語冒頭の彼は何も持っていません。何の力もありません。

あったのは自分を裏切ったブリタニア皇帝とブリタニアの強い恨みだけ。

そんな彼がたった一人で、強大な敵に向き合い奇跡とも思えるような勝利を重ねる。
そしてそれが様々な人間、組織などを味方にしていくのです。

段々と、段々と彼は指導者の地位を確立していく。
民衆に崇められ、偉い人に認められ、ブリタニアに敵として認識される。

この『コードギアス』はそういう変化・成長の物語でもあります。

それが非常にわくわくする。

例えばRPGで強い武器を手に入れたときのような、そんな盛り上がりを覚えるのです。

そしてそれがたまらなく楽しく気持ちいい。

その喜びは実際に視聴して、体験して頂きたいところです。




以上三つの魅力をご紹介させて頂きましたが、まだまだ魅力は数多く存在します。
ロボット『ナイトメア』の格好良さ。
その他の個性溢れるキャラクターたち。
印象的な台詞、シーン。
……などなど。

その全てを紹介するには、私も精根尽き果てる程の文章良が必要になるため割愛させて頂きました。


私の最も愛するアニメの一つでもある『コードギアス・反逆のルルーシュ』


第一話だけでもよろしいので、是非ご覧下さい。
よく練り込まれた構成の第一話はそれだけでも、視聴者を引き込み、魅了します。

起伏のある基本的なエンターテイメント作品を楽しめる方ならば、見て絶対に損はしないでしょう。









こちらは第二期のボックスです。








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漫画・アニメ『進撃の巨人』

只今、話題騰中。

その凄惨な世界観と迫真の展開、個性溢れるキャラクターたちに、深まる謎……。
まさしく『最高峰のエンターテイメント』である、この作品。
『進撃の巨人』

それについてのご紹介をさせて頂きます。


進撃の巨人1(Blu-ray)




何だかこのお話を紹介するには時期的に手遅れ……な感がありますが、それだけにこのお話の話題に少々乗り遅れてしまったなぁ。
と思う人にお勧め出来る記事を目指します。



@評価@

シナリオ(情報は精選されているかどうか):
キャラ(キャラクターは個性溢れるか。魅力的か):
ヒキ(次のシーン・ページをを見たくなるか):10
世界観(話の独創性、その世界は独創性があるか):
リアリティ(設定、キャラの行動に綻びがなく、正しいか):

総合得点91点

(評価はあくまで目安であり、私個人のものです。その価値を厳に定めるものではありません。ご了承下さい)


このアニメ(漫画)を見て面白いと思える人は――
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン、並びに新エヴァンゲリオン』ADVゲーム『マブラヴ・オルタネイティブ』漫画『ガンツ』漫画『極黒のブリュンヒルデ』映画/アニメ『魔法少女まどか・マギカ』漫画『テラフォーマーズ』を面白いと思った人でしょう。



ではこのアニメの紹介に移らせていただきます。

まずは軽いあらすじから。

世界は『巨人』と呼ばれる怪物たちに支配されていた。
『巨人』たちは獰猛で、人間だけを好んで殺し、喰らう。その圧倒的な体高と膂力に人類は叶うべくもなかった。
人類は巨大な『壁』の内側に引きこもり、その中で『巨人』の脅威に恐れながら、生涯を終えることを強いられていた。

そんな世界で、主人公『エレン・イェーガー』は壁の外の豊かで広大な世界を望んでいた。
しかしながら、壁の外へと出ることは、すなわち巨人の猛威に晒されるということであり、死を意味する。
出たくとも出られない壁の外の世界を望みながら、鬱屈しつつ、退屈な日々を友人『アルミン』『ミカサ』と共に過ごしていた。
だが、唐突にその日常は終わる。
より巨大な巨人が突如として現われ、絶対不変と思われた壁を壊したのだ。
崩壊した壁の穴からは続々と巨人たちが乗り込んでくる。
エレンたちの、絶望が始まった。



と、まぁこんなところでしょうか。

このお話の肝は主人公たち人類側が『巨人』に対して圧倒的に不利であり、常に蹂躙される、というところにあるでしょう。

掛け値無しの絶望的展開です。
あっさりと家族や仲間が殺されていくのです。しかも『喰われて』死ぬのです。
巨人の口の隙間から、ぽろりと愛する人の『足』が見えたり、血が零れていたり。
それを主人公たちは見ることになります。
見ながらしかも、巨人には殆ど勝てないので『撤退・逃走』することになるのです。

愛する人を殺されながらも、ただただ逃げることしか出来ない主人公たちは、自分の無力さに絶望しつつ、敵を呪います。

ここまで読んで頂いて分かる通り、このお話はジャンプ系の少年誌的なエンタメとかけ離れています。
主人公たちは負けるのです。勝てないのです。
仲間はピンチになればあっという間に死にます。恐ろしいほど簡単に死にます。


ですから先が読めません。
今まで私たちが見てきたお話とかけ離れているため、どうなるか分からないのです。
勝つのか、負けるのか。死ぬのか、死なないのか。果たして、彼らは生き残れるのか。

そして戦場という場所の絶望感の迫真に震えます。
死の恐怖に怯えるキャラクターたちと、仲間が死に行く姿を見送るキャラクターたち。
それらの心理が克明に描かれているのです。

そういう『真に迫った展開と演出』が、視聴者を画面に釘付けにして、とにかく先が気になります。

次に魅力的なのはキャラクターたちです。
ぽんぽんと死んでしまうお話の中で、しかしその僅かな期間の登場であっても、視聴者に対して印象に残るキャラばかりです。

最初にご紹介するのは主人公『エレン・イェーガー』
エレン

彼は幼少に起きたとある出来事から、巨人を深く憎んでおり、彼の発する
「駆逐してやる!!」という台詞は結構有名ですね。
彼の特徴は、いつ、どんな場面であろうともその芯がぶれないことです。
巨人を殺すこと、巨人を駆逐し、外の世界へ向かうこと。その為にどんな瞬間も行動します。
巨人の強さに悲惨な展開となるこのお話です。そこにおいて、狂気じみた執念を持ち、何が何でも巨人に復讐しようと戦う主人公は、読者の怒りや悲しみを代弁してくれる頼もしい存在になります。
それに加えて年齢相応のやや青臭い部分も残されており、自分の能力の無さに葛藤したり、迷ったりする。そこも好感が持てます。

よって、エレンは主人公としてこれ以上ない適役であり、彼の言動に対し、読者の皆様は殆どストレスを感じないでしょう。

『ミカサ・アッカーマン』
ミカサ

彼女は主人公と幼なじみであり、またエレンとその家族と同居しています。
彼女もまたエレンの傍にあるだけあって、全くぶれません。全然ぶれません。
冒頭から一筋に『エレンを助ける』、その一事に全てを懸けています。所謂ヤンデレ的な側面があります。
そして彼女は滅茶苦茶強いです。巨人と戦う能力は1,2を争うほどのもので、女の子、だけど最強。しかも泥臭く血まみれになりながら戦う。(しかもすごい筋肉)
というまたまた普通のアニメや漫画では見られない個性強いキャラになっています。
でもエレンを一途に思うところは、またカワイイんですよね。そこがすごい。

『アルミン・アルレルト』
アルミン
他の二人が怒りに燃えるタイプなら、彼、アルミンは理知的で冷静な学舎肌という感じです。
どんな状況でも沈着な思考で、彼は『正解』を見つけていきます。
その推理能力や作戦勘案能力は図抜けており、力や体力こそ他の面々に劣るものの、主人公たちは頻繁にアルミンに助言を求めます。
普段は優しく大人しいアルミンが、戦場の場にあって、目覚ましい能力を発揮する場面ではカタルシスを禁じ得ません。


更にこのお話の魅力として挙げられるのは『その冒頭から幾つもの謎に包まれていること』です。
『何故、巨人は存在しているのか?』『何故、巨人は人間を襲うのか?』『何故、壁などというものが存在するのか。誰が造ったのか?』……などなど。
謎が謎を呼ぶ展開。
非常に先が気になる構成になっています。
何せそれらの情報というのは登場人物も知りたいわけですからね。感情移入してしまう視聴者も気になってしまうことです。
そして、それらは主人公たちの行く末と共に素晴らしい「ヒキ」になり、お話から目が離せなくなるのです。

最後にアニメ『進撃の巨人』の人気の大きな要因となっている『作画』についてです。
とにかく動く動く。
キャラも巨人も動き回ります。

キャラクターたちは巨人に対抗するために『立体軌道装置』というものを用いるんですが(ワイヤーフックで自由自在に空間を移動出来るようになる、というアイテム)それの動きの作画が凄まじい。
まるで映画作品のようなクオリティに開いた口が塞がりません。
これはもうアニメを見て頂いて、確かめて貰うほかに説明のしようがありません。
ストーリーなどに興味が沸かなかったとしても、それを見るためだけに視聴しても充分に価値があると思います。

総じてアニメ/漫画『進撃の巨人』、これはエンターテイメントとして完成した、凄い作品だと思われます。
是非見て下さい。早々、損はしないと思います。







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